MBA珍道中~ie business school class of 2017 (Jan intake)

三十路後半の僕が、日本から1万キロ離れたスペインで奮闘する様をお届けします

ie business school Report2 グループワーク

またあっという間に3週間が経過しようとしている・・・。 

マドリードはすでに日中は15度くらいあり、初春の陽気ですがすがしい。たまにぐっと予習や課題をさぼって散歩したい!と思うのだが、多額の資金と時間を投じてきている学校を無駄にできるわけもなく、平日はあきらめている。週末も勉強が立て込んでいるのだが、ちょっとした散歩がこの上なく楽しい近頃である。

 

さて今回は、グループワークについて書きたい。(すみません、ソーシャライズは次回に)

 

1月入学の我々は英語トラックで4クラス、スペイン語トラックで1クラスの合計5クラス=合計約250名くらいの規模である。各クラスはおおよそ50名程度で、その中で7~8個ぐらいのグループが学校から割り当てられる。これは国籍、バックグラウンド、性格診断の結果、語学力?などさまざまな要素が考慮されているようだ。ちなみに僕のグループはメキシコ男性(システムエンジニア)・アメリカ男性(弁護士)・イタリア男性(プラントエンジニア)・コロンビア女性(ファイナンス)・ペルー女性(マーケティング)・インド男性(システムエンジニア)と私(マーケティング)の7名。マーケティングバックグラウンドはMBAの中では珍しいので、2名いるのは結構珍しい。また、IEは比較的に他校と比べると金融やコンサルといった王道の出身者が少ないようで、うちのグループにもこの2つのバックグラウンドの方はいない。

 

全員国籍もバックグラウンドも違うので、もちろんたまに「何言ってるの!?」と思うこともあるが、みなさんの意見の違いをみることができ、これが日本ではほぼ体験できないダイバーシティの中にいるのだ、と実感する。IEに来た大きな理由なので、ここは相当満足している。もちろん、それゆえ、議論が収束しなかったりもしたりするので、疲れるポイントでもある。これはクラスの授業とかでも同じだが。ただ、みんな日本の企業とか、文化には関心があるので、そういう方向の話は喜ぶ。

 

また、こういう言いかたはあまり英語でしないのだが、途上国(Emerging countries) と先進国出身の人では、今までの生活環境や文化も異なるため、どちらがいいのかはさておき、結構価値観のギャップがある。総じて、南米やアフリカ出身のかたのほうが、おそらく相当選ばれしもの(親のバックグランドとか学歴とか含めて)である確率が高く、かつ自分の国に問題意識を抱えてきているものが多いので、すべてへの熱量が大きい。その代わり、日本人や韓国人といったアジア人や、西欧人や北米人は、そのたぐいの熱量は低めな印象。

 

 

ちなみに語学力では、グループ内で比較すると明らかに自分が最下位。(クラスでもおそらく下から1/3~1/4のクラスターに入っている様相)アメリカ人とインド人はネイティブ、メキシコ人とイタリアン人はそれぞれカナダとイギリスで留学または勤務経験があり、ペルー人は外資系一流企業ご出身ということもあり、みなさん英語を使うことにまったく不得手はない。唯一、コロンビア人がちょっとたまに微妙かな?と思うこともあるが、おそらく仕事で不通に英語は使わざる終えなかったようで、当然僕よりはうまい。できるだけTOEFLで点数を取った後、発音矯正に通ったり、毎日スカイプ英会話もしていたのだが、やはりそもそも彼らと英語を使っている時間の総量が純ドメの僕とは違いすぎることが大きな原因のようだ。聞いてみると、各国、アメリカのテレビコンテンツの普及度が半端ないようで、日本では当然のごとく日本語吹き替えなのだが、コストのせいか、字幕で見ることが多いらしく、これが彼らのリスニング力向上や音声矯正に役に立っている。そのため、グループで結構喧々諤々の議論になると、いつ話に割り込んだらいいのかわからず、正直、いまでもたまにまごついてしまったりして、それがまた悔しかったりする。

 

本当になぜ大学で留学していなかったのかと大後悔なのだが、これは今更改善できないので、違うことで英語力=弱点をカバーする作戦に出ている。たとえば、スケジューリング。これはほとんどの外国人は苦手なので、日本人の得意分野。あと、出国前に3か月通った簿記学校の経験が今のところ生きているアカウンティングと仕事の知識が生きるマーケティング。このあたりでみんなをサポートし、英語力で表現しきれていない部分を補ってもらったりしているのである。この年になって若い子(平均年齢は30歳くらい)に助けてもらうのは忍びないのだが、かっこつける余裕もないので仕方ないし、さんざんローンチトレーニングで「コラボレーションが命」と一応たたきこまれているので、グループのみなさんも、発言が遅いからと言って怒られたことはない。ただし、これに安住するとバカなので、なるべく文法とか単語のセレクトが崩れたとしても、発言するよう努力している。

 

ここからは日ごろのグループ活動について。

毎日、グループワークの時間が1時間学校から割り当てられており、会議室も予約されている。しかし、それ以外のグループの運営は、すべてグループに任されている。我々のグループは最初のミーティングにて、以下のルールを設定。

*個々にできることは事前にやってグループワークに臨む

*グループ課題が最優先。個別の読み物の共有は時間があれば。

*なるべく土日には集まらない

このルールに基づいて集まり、グループワークを行っている。このグループはTerm1/2にて設定されるそうで、Termごとにグループが変わる。Term1は3/24まで!(もう1/4が終わる)なので、あと3週間の協業である。思い起こせば1月の初旬、緊張の面持ちにて、みんなで一度ディナーに行ったころが懐かしい。

 

8割方の科目で何等かグループ課題が設定されるため、もっぱら毎日何等かの課題をグループでとりくんでいる。この後3月は、グループの課題が毎週2つずつくらい出てくるので、個別にメイン担当を決めて、分業しながら進めている。一番大きなマーケティングの課題はみんなが担当なのだが、個別担当で、僕は協議の結果、まさかのアントレ!(まったく未経験)とアカウンティング。アントレは自分の思い付きアイデアがグループ案として採用されてしまったので致し方なしなのだが・・・。

 

結構頑張って前倒しでやっているのだが、それでも英語のレポートって準備するところから日本語と違って大変だと痛感。なぜ当時の日本の大学は、英語のレポートを貸さなかったのか恨みつつ、さて、そろそろ本日も勉強に戻ることとする。

 

そろそろグループ課題や個別課題に加え、期末テスト!の勉強も始まるのだが、すきをみて更新していきたい。