MBA珍道中~ie business school class of 2017 (Jan intake)

三十路後半の僕が、日本から1万キロ離れたスペインで奮闘する様をお届けします

MBA受験記②留学カウンセラーとの出会い、志望校選定

あっという間にこちらに滞在してから4週間が経とうとしている。さすがにこちらの生活には慣れてきたが、毎日付き合いで外食している(プレプログラム中の余裕?)なので、自炊がままなっていない・・・

 

さて、今回は、留学カウンセラーとの出会いと志望校について書こうと思う。

 

15年後半にTOEFLで苦戦状況に入りつつも、「とはいっても、エッセイとか受験校どこにするかとか先の話だし」とたかをくくり、カウンセラーの選定すらしていない状況で15年の夏を迎えていた。ただし、年齢的にもMBA留学するにはそこまで猶予もない(1年制の欧州MBAを漠然と狙っていたが、それらの学生の平均年齢レンジは欧州だと20代後半から30代はじめまでだった)ため、15年に受験し、16年~17年には留学できるのであればしてしまいたい、とは思っていたところだった。

 

そんな時、同じ会社の先輩で、MBA留学の先輩でもある方とランチをしたところ、「え、お前、カウンセラーまだ選んでないの!?来年の入学も検討しているのなら、今から選ばないといい人は全部予約で埋まっちゃうよ」とのアドバイスを頂戴する。そこで、急にやばい状況であることに気が付き、すぐに先輩に紹介していただいた日本人で名高い木下氏のもとに相談しに行った。たまたま、前回のTOEFLでも記載したY先生の塾でも彼のチラシが置いてあったことも、偶然ではあったが、彼にカウンセラーを決める動機となった。

 

まずは無料カウンセリングを1時間行い、どのようなカウンセリングサービスを提供いただけるかを伺った。それまでは、TOEFLの点数を取りきった後、GMATの勉強もすすめながらカウンセリングして志望校を決めていくものだと思い込んでいたが、どうやら逆で、志望校を定めたうえで、TOEFLとGMATのスコアメイキングやエッセイ作成に入っていくということが判明。この時点で出遅れを改めて痛感した。

まさに木下氏のカウンセリングは、その志望校を志すにあたって、MBA留学前の今のキャリアを見つめなおし、そして留学後のキャリアプランニングからはじまる。そして、これらのキャリアプランに基づいたTOEFLやGMATのスコアやエッセイのネタとなる各人のバックグラウンド情報の整理、そして最新の各学校の情報を基にした志望校の選定、そこに向けた学習計画の策定とコーチングまでを含む、非常に魅力的なサービスだった。どうしても、怠けがちな私は、会社の業務に長瀬レ、どうしても戦略だった学習計画ができていなかったので、初回カウンセリング後、すぐにカウンセリングプログラムを木下氏にお願いすることとした。

 

私の場合、以前書いたとおり、割とMBAで学びたい方向性は明確にはなっていたので、数回のカウンセリングでキャリアプランは設定できた。ただし、そのキャリアプラン実現に相性が良い学校の情報をどうやって調べたらよいかがわからなかった。当然、日本語で調べられる範囲の情報はウェブで調べたり、頑張って英語のサイトものぞいてみるのだが、どれも当然オフィシャルサイトや卒業生のサイトは「在校生、OBが感じた良いこと」が掲載されており、ニュートラルな判断がなかなかできない状況にあった。これを助けてくれたのがまさに木下氏だった。私のキャリアプランの方向性(ざっくりいうと、ダイバーシティがある海外で、または海外の人と一緒に、新規事業を立ち上げて、実行まで遂行したい)と、年齢的にも1年制のプログラムにしたい、という話をしたところ、欧州ビジネススクールがよいということになり、候補として以下の3校を提案いただいた。

IE Business School

Cambridge Judge business school

IMD

いずれも欧州のトップスクールで、世界的にもFinancial Timesで過去5年間ずっと10位前後にランキングされている人気校だ。ただし、お恥ずかしながら、この3校、この時点=15年7月時点ではどれもよくわからない!OBも知らない!という周回遅れの状況だった。

 

そこで、私の受験プロセスで、何度か無料セミナーに通いつつも最終的に受講までには至らなかった(本当にごめんなさい、タイミングの問題なんです・・・)最大手MBA予備校A社の主催するMBA留学フェアイベントに参加してみることにした。

会場には数十のMBAプログラムがブースを出されていて、その中にCambridgeとIMDはあったため、無事、OBに出会うことができ、各プログラムの特徴について知ることができた。たまたま、このイベント会場にて、元同僚の同じくMBAを志す後輩に出会ったり、同じ会社のMBA卒業済の後輩に出会ったりと、思わぬ再会も多々あったし、彼らと受験に際して、いろいろな有益な情報交換をすることができた。IEに関しては、このイベントには出ていなかったものの、IEが独自に毎月何らかの情報発信イベントを実施していることもあり、そこで後々情報収集することができたし、そのイベントで同じ会社で卒業生がいることも判明し、彼とのつながりもそこから作ることができた。この手のMBA紹介・交流イベントは、自分から積極的に行くべきものであることを実感した瞬間だった。

                                                       

カウンセリングの話に戻ると、志望校があらかた決まった時点で、TOEFLとGMATのスコアメイキングをどう進めるかに話が進む。学校によって傾向が明らかなようで、たとえばどんな良い職業バックグラウンドがあってもスコアが一定以下だと可能性があきらかに格段に下がる学校と、足切りの点数は設けているが、そこを超えたらあとはエッセイ+面接で勝負できる学校とにざっくりいうと2分されるようだった。

木下氏セレクトの上記3校だと、2016intakeだと、IEとIMDが後者、Cambridgeがどちらかというと前者という傾向があったため、2016intakeで受けるにあたっては、どれだけスコアメイキングができたかで決めよう、という話になった。ただ、IMDは、自分の会社に卒業生が複数名いたため、IMDを除き、IEとCambridgeに絞って検討することに。

 

結局、TOEFLの回で書いた通り、15年12月までTOEFLのスコアメイキングに手間取ってしまったため、GMATのスコアメイキングにちゃんと着手できたのが15年11月に入ってからになってしまい、その後、なかなか志望校が決められない状況になってしまった。最終的にGMATを最後受験したのが16年4月!になってしまったので、実のところこの時点まで志望校を決めきれない状況が続いてしまった。(詳しくはGMAT受験期で記載するが、本当に早期からのGMAT対策をお勧めする)

 

その間の4か月間、木下氏には、電話やスカイプを中心に、テスト勉強のコーチングをしていただき、本当に心の支えになった。受験のたびにGMATの点数を報告し、それに対応した塾や勉強方法を紹介いただき、ひたすらそれに従って勉強を進めていった結果、なんとかGMATでも最低ボーダーライン600点を超える620点を16年4月までに獲得することができたのであった。

ただし、16年intakeのCambridgeの受験状況を見ると、例年に増してテストのスコアを高く要求していることが判明し、この時点でIEに受験を一本化して作業を進めていくこととなった。

 

エッセイに関しては、キャリアプランニング段階で木下さんと日本語でベースの要素は整えていたため、これを英語で書き起こす作業が残っていた。ここで、木下氏から、エッセイカウンセラーのL氏をご紹介いただくこととなった。彼女のサービスも素晴らしく、4月からの1か月間でIEのトリッキーなメインエッセイ3題+スモールエッセイ+レジュメをすべて仕上げることができたのも幸運だった。(エッセイカウンセラーについては別の回で詳しく述べることとしたい)

 

最終的にギリギリの受験スケジュールをうまく取り仕切っていただき、IEにはその後、16年5月冒頭に出願し、5月後半に合格をもらうことができた。これも本当に、木下氏のおかげであると感謝している。

 

とにかく、これからMBAを受験する方には、カウンセラーの選定は早めに、ということを強くお勧めする。